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文化政策・まちづくり大学校主催 「アカデミー」創設構想 第2回検討会議の開催のお知らせ

2021年11月6日(土) に弊社学術諮問委員や顧問が多数参加する「アカデミー」創設構想 第2回検討会議が開催されます。
ご興味がある方は、下記申込サイトに登録の上ご参加ください。

1. 主催

一般社団法人 文化政策・まちづくり大学校
世話人: 岩田均(弊社学術諮問委員)

2. 日程

2021年11月6日(土) 午後2時~4時

以下のアカデミー構想(岩田私案)に対する質問・疑問・提案などを、11月3日(水)までに下記メールアドレスにお寄せください。
岩田均メールアドレス : iwatahit@gmail.com

3. 参加方法

ハイブリッド

≪リアル参加方法≫
京都市下京区の旧成徳小学校で開催します。
リアル参加ご希望の方は、弊社事務局にご連絡ください。
 ⇒ お問い合わせフォーム

≪リモート参加方法≫
リモート参加を希望される方は、以下のURLからご参加ください。
URL : https://us06web.zoom.us/j/89926574067?pwd=V1JtMm84bzQzcmQ2N0JabkZRUEpoQT09  
ミーティングID: 899 2657 4067 パスコード: 395176

4. アカデミー構想(岩田私案)の概要

大学教員になったのは2002年、私が54歳の時でした。奉職した二つの新設大学では、就職支援や地域連携の仕事にも携わってきたため、大学が果たすべき地域や地元産業に対する役割について様々な気づきがありました。
それに、市民大学院での学びが合わさり、「地域力や職人力を復活させる、自由な高等教育・研究・事業機関としてのアカデミーを創設しよう」という私自身の使命としての仕事の的が定まってきました。

皆さまのご理解とご協力により、構想が実現することを夢見ております。
2021年10月23日 岩田均

① 大学教育の問題点

・ 地域力を育む大学を目指して、S大学での教育実践
☆ 地域衰退の要因として、大学のあり方に問題がある:地域力を殺ぐ大学!
・ 大学進学時に地元から若者が大都市に流出し、卒業しても仕事がないので帰れない
・ 大都市・大企業・近代化崇拝の価値観が、職業選択時に大学で刷り込まれる
☆ 学生のニーズと地元企業のニーズの双方に応えられていない大学教育
・ 企業は、就職してからの社内教育に時間とコストがかかりすぎる
・ 職人技や技能を伝承したくても、即戦力でないと雇えない
・ 地元企業の事業継承問題に実効ある策がなく、地域産業が衰退
・ 地元を愛し手に職をつけ職業的自立を志向する健全な若者のニーズに応えられていない
・ 学生は進路選択に迷い、就職しても不安定な就業を強いられる現代日本の若者

 ⇒ 問題解決の決め手になる、地域に根ざした「アカデミー」の学外実習(体験学習)

② 時代認識

・ 市場セクター、政府セクターの限界を克服する「市民セクター」の登場:1995大震災
・ 21世紀は事業型市民セクター=営利企業の社会企業化、市民による公益事業の時代
☆ 近代大工業文明は恩恵から災禍に転化した:2011原発事故
・ 国家と独占的企業の癒着による情報操作や隠蔽、権力化する政府
・ 人工物による環境汚染、自然資源の濫用・枯渇、社会の格差と分断、国家間対
☆ モノから心ヘ、量から質へ・・
・ 人々の心奥の欲求の充足と社会の価値観の変革に貢献する学問の力=文化経済学
・ 地域に根ざし志高き職人型小経営(文化資本の塊)が生み出す文化的な価値
・ 地域固有の「創造と享受の質」を磨き合う地域共同体から成る「工芸社会」

 ⇒ 地域から理想社会を創造するコアの役割を担う「アカデミー」

③ 「アカデミー」創設の理念と基本指針

【理念】
京都成徳学舎における「仮称・文化資本アカデミー」創設の三つの理念(使命、理想・目標、社会的な意義etc.)。

① 文化経済学を基軸とし、職人力・地域力復活の担い手を育てる新たな高等教育システムを構築する。
 *経済学を立て直し、大学を問い正す!
② 近代大工業文明の危機を自覚し、地域から社会を立て直す「工芸の道」を共に歩もう。
 *現代のアーツ&クラフツ運動:世界・人類・未来に貢献!
③ 中央集権型から地域自律型の職人経営エコシステムへ、社会・産業構造の質的進化を推進するための研究・事業を展開する。
 *心の時代を拓く!

【基本指針】
理念を実現するための、「アカデミー」の教育システムを構築・運営する際に特に重視すべき三つの基本的な指針。

① 地域社会との共存共栄
アカデミーは、地元の産学公民の諸組織と緊密に連携し、地域社会に積極的に貢献する市民セクター(非政府公益組織)が設立する。
地域社会は、学生の実習の場や就職先となり、学生募集・寄付・協賛などに協力することを通じて、自分たちの「大学」の担い手になる。
 *地域社会の総有=コモンズ型大学の誕生!

② 文化資本を体得した地元教師
文化資本を体得した地元の先達=有徳者が教師となり、自分たちが責任をもって後継者を育て、地元指向の若者の希望となる。
 *事業継承、地域力復活のカギ!

③ 体験学習の重点化
仕事の現場こそ研究開発=イノベーションの源泉。仕事と教育・研究が一体化した学外実習に概ね半分の時間を費やし、文化資本の継承と創造の担い手を育成する。
 *学生と企業が共に成長!

【参考】 職人仕事はなぜ尊いのか
・ 素材の固有価値を見つけ引き出し、使い手の生命感を磨き免疫力を高める本ものをつくり、本ものは消費財ではなく資産となる。
・ 技を磨き心を磨く職人仕事は、ものをつくりながら、成長する人をつくっている。仕事の対象と一体化して身体知や生命知を開発し、達人・名人・匠・全人に至る。
・ 職人道は、誰もが歩める道である。(だれ一人取り残さない)

④ 学外実習(体験学習)のイメージ

仕事の現場における改善課題を見つけ、課題解決方策の策定を研究テーマとし、その方策を実践し、実践結果を客観的に評価するという、一連の取組み。
実習先企業等とアカデミーの信頼関係と、実習指導教員の的確な指導が肝要。

【実習先と研究課題(例示)】

  • 技能士・工芸家→「半弟子」として技と心を磨く体験を積む
  • 老舗→製品開発・市場開拓などを手伝い、経営ノウハウを学ぶ
  • 商店→地域密着・クラフト型業態に移行し、商店を再生する
  • 飲食→地域発の市場機能や創造的コミュニティ拠点をつくる
  • 農家→有機栽培農法を学び、匠の技で高収益農業をめざす
  • 建築→遊休家屋をリノベーションし、創造的な空間をつくる
  • 製造業→技能を継承しつつ、工業の工芸化に取り組む
  • 一般企業→商品の企画・デザイン開発を手伝い、工芸化を推進
  • 社会起業家→地域分散型の発電施設の開発・普及を手伝う
  • 問屋→職人企業を支えるプラットフォームのBPを策定する

⑤ 研究・事業機能の展開

「アカデミー」は大学レベルの高等教育機能を主軸とするが、併せて、設立の理念を実現するための自由な研究と事業活動を積極的に展開し、相乗的な力を開発する。

≪研究機能
アカデミー附属の研究所を設け、「研究生」による研究を指導・支援するとともに、文化経済・地域経営・職人学などの領域での国際的研究水準をリードする。
従来からの市民大学院での研究会をより活性化するとともに、新たな研究会を体系的に展開する。 

≪事業機能
クラフトのまちづくり、若手工芸家の育成支援、文化資本経営コンサルティング、講義内容の教材化、体験学習ツアーの企画・実施、小中学校への出前授業、地域プラットフォーム事業、政策提言活動など、多様な非営利公益事業を展開。

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